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「Company」

出典: IMP Awards
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「Company」2002年 ヒンディ

監督:ラーム・ゴーパル・ヴァルマ
出演:アジャイ・デーヴガン/ヴィヴェーク・オベロイ/モーハンラール
IMDb:https://www.imdb.com/title/tt0296574/?ref_=fn_al_tt_2
Wiki:https://en.wikipedia.org/wiki/Company_(film)

あらすじ

ムンバイの貧しい青年チャンドラカーントは、ムンバイの地下組織のマリクの傘下に入る。ライバルを殺し組織のトップになったマリクの二の腕となっていくチャンドゥ。2人は敵対する組織を倒し、どんどんと「Company」を拡大していく。警察長官スリニヴァーサンはマリクを捕まえようとするが、内部の裏切りによってマリクとチャンドゥの海外逃亡を許してしまうことになる。マリクは香港にベースをおきそこからムンバイを支配し、世界各地のギャングと取引をしてカンパニーは順調に成長を遂げる。しかしチャンドゥの台頭を抑えるべきという側近の言葉に、チャンドゥが管理するムンバイの仕事を他の構成員に分け与えることになる。友達の裏切り、誤解、小さなボタンの掛け違いがマリクとチャンドゥの関係にヒビを入れていき…。

感 想

あまりインド映画観ない人には、インドはノワールのイメージあまり無いかもしれないけど実はけっこうたくさん良作があるみたいですね。これも本当に素晴らしかった。Filmfare AwardsやIIFAでもたくさん受賞してる傑作。

最初から最後まで緊迫感があって、唯一可愛らしいのはチャンドゥとカンヌの恋のお話のとこだけ。それすらも「この先この2人幸せになれるの?」って思ってしまいながら観てたw

徹底して冷徹に判断するマリクに対し、まだまだ甘い部分があるチャンドゥ。度胸で負けることがないチャンドゥだけど、そこが彼の弱さでもあり。でも観てる側がチャンドゥに感情移入できるのは、そのためなんだよね。別にマリクは冷たいわけではない。自分の稼業にはそういう甘えが命取りになると重々わかっているからそうしているわけで。カンヌと結婚したチャンドゥに対して、決してサロージャと結婚しようとしないマリク。そういうところにも彼の徹底した人生観みたいなのが出てる。でもね、最後に誤解を解こうとするマリクに、ちょっとホッとしたりするんだよね…それだけ彼にとってもチャンドゥは大事だった…。

「俺たちの稼業では、ミステイクより『許すこと』が大きなミステイクだ」ってマリクの台詞があって、あああああ、そうなんだよなああああって。その小さな「情」が全てを壊す原因になったりする。でもそれがない「人間」なんて…って思いつつ…。この稼業では3つに分かれてて、
「わかっていて危険な情を我慢するやつ」
「わかっていて危険な情を我慢できないやつ」
「情も何もなく自分だけ大事にするやつ」
じゃあどれが生き残れる確立が高いのかって、やはり1番目なわけで。

きゃんきゃんわめいてるだけのカンヌはきっと何か余計なことすると思ってたけど、やっぱりそーだったwそれに対してサロージャ、渋いぜ。モーハンラール御大はまさにどーーーっしり感。存在だけでただものじゃない感を漂わせてましたww

香港ノワールや韓国ノワールが好きな人は楽しいと思う。ラーム・ゴーパル・ヴァルマ監督はいろいろ物議を醸す発言したりする自由人らしいですが、がぜん他の映画も観たくなったよ!

トレーラー

視聴場所

■Youtube:ヒンディ版(英語字幕あり)

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