さてさて、ついに4つ目に突入ですが、これで終わりですから!w
以下、ネタバレ注意ですよ!
■エンディング
さてエンディング、キッスきたーーーーーー!!!ここであの「ハートと頭」問題きましたね!はい、テストに出るって言っておきましたね!?
ここはもうネクタイにニットっていう「どこの王子様の休日ですか…?(震え)」っていうお上品でおしゃんてぃなサーホ君!かぁぁぁぁ…ワイルドのあとにこれ持ってくるなんてねえ??「素敵プラバースちゃんの波状連打攻撃」ですか!?
これオーストリアなわけですが、アムリタは明らかにサーホ君が自分を見つけにきてくれるのを待ってたんだと思うんですよね。自分がサーホ君を探しにきたのもオーストリア、だから私ここで彼を待つわ…ってな!今度は彼が追ってくると確信しているのはアムリタちゃんのほうなわけですよ。ずっとやられっぱなしだったアムリタが最後に「追ってらっしゃいアタクシを」ってやり返したと私は思ったんですよね…。でも「I miss you」って言いかけたサーホ君の唇にやや食い気味でキッスしちゃうあたり、アムリタちゃんてやっぱストレートで不器用女子…可愛い…。
そしてそれだけで終わらない。エントリーシーンは傘から覗く瞳、そしてラストシーンも頭越しに除く瞳。くーーーーー!たまらんな!プラバースちゃんの美しい瞳ならでは!睫毛しゅばしゅばのね!!!
この、まるで「SAAHO returns」があるかのような作り!期待…するけどまた2年かかっちゃうからwwww無理では?www
【最後に】
いやいや本当にプラバースファンの私としては大満足な作品でしたサーホー!確かに編集や配分に無茶が覗くところもありますが、そこをカバーして余りあるスジート監督の若々しい勢いと、そして何よりプラバースちゃんの魅力!もう何もかも詰め込んだ満漢全席のような映画。食べきれなかったら、それは食べきれなかったお前が悪い!てな勢いの。あらゆるカッコいいプラバース、セクシーなプラバース、キュートなプラバース、ダイナミックなプラバースをすべて120%のパワーで詰め込んで、詰め切れなかったものがややはみ出してるくらいの勢いでしたw
観終わってみたら大筋は非常にシンプルな復讐劇なわけですが、デーヴラージという冷酷非道かつ力を持った相手を完璧に叩きのめし、なおかつ当然「玉座に戻る」ところまでがサーホ君の計画なわけですね。ただ殺す、そんなことは彼なら簡単なわけです。ロイグループという組織に、圧倒的なパワーと知能を持った玉座にふさわしい王として帰還する、そこまで成し遂げて父の夢も果たせるわけです。
このお話の前哨戦ともいうべきロイがボンベイ時代のムンバイで家族をみな亡くした事件に関しては、ほぼ説明がありません。ロイがなぜワージに逃げたのか、どうやってワージでのし上がっていったのか、そしてなぜインドにどうしても戻りたかったのか。そういう部分がサーホ君が隠して育てられた理由と関係しているのかもしれないですし、そこにはシリーズ物になりそうな「ゴッドファーザー」みたいな壮大な大きな物語が監督の中にはあるのかもしれない、と私は勝手に思っております。
サーホーとイクバールというボスと右腕それぞれの息子の育て方とかにも興味が湧きますし、右腕イブラヒムがどんな人物なのか、ロイとどんなふうに道を歩んできたのか、そのあたりも知りたいですねえ…。サーホーくんはダディと暮らすのを20年待ってたわけです。あの事故の翌日にはまっとうな発電事業のための資金も船で届き、それを役員に知らせて事業と共にインドに帰還する宣言をし、なおかつ息子の存在を発表するはずだった。大事な日だったわけですよね。ロイ親子にとって20年超しの目標だったのかもしれない。
1回目に観たときは英語字幕で観たので、本当にストーリーに散りばめられた伏線を拾えなかったですし、2回目にやっとサーホーの作戦がどこからどこまでだったのかがわかった始末。そもそもデーヴラージはサーホーの顔もイクバールの顔も知らない。だからこそ可能な作戦だったわけですね。石油を独占するかわりにカラナ村を保護し村人とロイグループの共存を図っていたロイは、息子のためにもインドに戻るためにも正道な商売に戻りたがっていた。だからいずれデーヴラージ達とは対立したでしょう。
発電会社を興すための資金でもある船の金塊をデーヴラージに奪われたことを知ったら抗争勃発は必至。だから船の金塊の横取りとロイの殺害はほぼ同時に起こされているわけですね。
デーヴラージは簡単に名前も知らない相手が取引したり近づいたりできる相手ではない。だから近づくためにもムンバイ強盗をした謎の凄腕泥棒という肩書が必要だった。なおかつムンバイで解決困難な事件を起こすことによって、ムンバイ警察内部にいる内通者シンデーに近づくこともでき、なおかつ作戦の中心である「ブラックボックスに入った大金」という幻の標的についてデーヴラージに情報を漏らさせることもできる。そのうえ、ロイ殺害に使われた密輸銃を売った男を割り出し、誰に売ったのかをサーホーが調べるところから物語はスタートし、ロイ殺害(もしくは船の金塊強奪?)に関わったとおぼしき男3人が殺された事件を調べているのもムンバイ警察。「ダブル事件+情報リークさせる」のを同時進行してるうえに、サーホーはアショクに成りすましてる状態なわけで、なおさらぐるーーっと回らないとプロットすべてが掴めないわけです。
物語中盤でだんだんと偽アショクに観客が気づき始めるとともに、「金庫の鍵」という意味があるだけだと思っていたブラックボックスという存在が、本当は何なのか?と思わされるわけです。結果的にブラックボックスとはロイの秘密が詰まった箱の鍵であり、誰も顔を知らなかったサーホーの身分を証明するものでもあった。そして「ブラックボックス金庫がある」ことによって、デーヴラージはサーホーをある意味雇おうとするわけです(アムリタを人質に脅したわけですが)。しかしそこに唯一のサーホー君にとっての「予定外」があるとしたら、それは「アムリタへの愛」なのではないでしょーか。彼はあのヘリから落下したアムリタを救ったときに、命を賭けたわけですね。その時彼はあらゆる計画も復讐も捨てアムリタを選んだ。だからこのお話はラブストーリーなんだと製作者もプラバースちゃんも何度も言っていたのかもしれません。命を賭けた結果がもう少し厳しいものだったら、そこに説得力がもっと生まれたのかな。でもそうするともっとお話が長くなってしまうけどww
そういう意味では、アムリタがサーホーに惹かれていく過程、たとえばサーホーとアムリタに共通している「どこか孤独」という生い立ちから近づいていく2人の心、サーホーに惹かれまいとするアムリタの過程なんかがもっとあったら、アムリタの存在に重みが出たかもしれないなーなんて思いました。でもやはり長くなってしまうwww このあたり監督の若さかもしれないw
最初に観たときは、最上階から落とされた金庫がロイの金庫なのかと思っちゃったんですよね私はw しかし良くみたら違う。違うビルじゃないですか。それをわかりやすくするためにもツインタワーという違いを持たせているのかなと思いました。それもまた別のビルの爆破予定とかぶせるので、なおさら難しくwww トラックは4台もあったしな!w
そして終盤で、ロイグループにはサーホーのことを知っており、カラナ村についてサーホーに語るロシア人の役員がいたこともわかりました。
いやいや本当に複雑に何重にも重なったプロットでした。ちょっと監督練りすぎでは?って言われてしまうのもちょっとわかりますww それもプラバースちゃんがカッコ良すぎるので、ついついプロットを追うことが出来なくなるというトラップ付きwww
いやー本当に面白かったです!
とにかく言えることは、「プラバースはカッコいい!」ですな!
本当にカッコいい…若い時もカッコいいし可愛いけど、このバーフバリ後初となった作品、本当にお色気駄々漏れで…やっぱ男は40代からですわ!!!余裕と色気とパワーすべてがバランスよく存在し、なおかつこのお色気むんむんキャラを、いまだに中身は少年みたいなとこもあるシャイなプラバースちゃんが演じているというこのギャップがまた…きゅううううううううってなるんですよねえええええ!!!もう有り余るほど長い手足を存分に派手に振り回しつつ、甘いバリトンボイスで愛を囁き、絶対負けねえ!絶対勝つ!って安心して観てられるヒーロー物の王道でもあり!なおかつこの破天荒さが癖になるという、こういうのが好きなタイプには猛烈に楽しめる作品だと思います!決して万人受けする映画だとは思いません、正直w それくらい癖が強いw でもこういう映画に今、テルグ出身の若手監督がトライした、その心意気に貴重な時間と引く手あまたな身を投じたPRABHASという人の男気を感じる映画でした~。
今回ウィルスのことでなかなか劇場に足を運びづらい方も多いと思います。賛否あるでしょう。でもきっといつか再上映されたときに、スクリーンで観て頂きたいと心から思います…。プラバース万歳!サーホー万歳!!!!!
終わり。