「Super30」2019年 ヒンディ
監督:ヴィカース・バハル
出演:リティク・ローシャン/マルナル・タークル
IMDb:https://www.imdb.com/title/tt7485048/?ref_=fn_al_tt_1
Wiki:https://en.wikipedia.org/wiki/Super_30_(film)
あらすじ
アーナンドは貧しい郵便局員の息子。数学の才能がある彼は大臣に表彰され、貧しいながらも勉強を続ける。お金が無いため学術誌を読むために6時間かけて列車にのってバラナシの大学図書館に通う日々。しかしある日、在学生ではないという理由で彼は図書館から追い出されてしまう。見かねた職員のひとりが、この雑誌に一度でも論文が載れば、その後は全ての号が無料購読できると教える。アーナンドは今まで誰も解いたことがない数式を解き、それを論文にし雑誌社に送るのだった。そしてついにそれを読んだケンブリッジ大学の教授から入学許可の知らせがくる。いつでも助けようと言ってくれた大臣に渡航費用を頼みに行ったアーナンドと父。しかし手ひどく追い払われてしまう。絶望し悲しみに沈んだアーナンドは、学問の前途を絶たれた自分に将来は無いと、裕福な家の娘である恋人スープリヤにも自ら別れを告げてしまうのだった。才能がありながら貧しさゆえにチャンスを見送るしかないアーナンドに待ち受ける未来とは?
感 想
物語は、アーナンドの生徒の語りから始まります。実在の数学者アーナンド・クマールをモデルに脚色を加えた物語でした。実際にアーナンド・クマール氏も金銭的理由でケンブリッジの入学許可を得ながらも諦めたそうです。
貧しい子供たちのために無料の学校を作るアーナンドの苦難の道と、そこに集まった子供たち。無料の学校ができるというチラシを握り締め、全てを捨てて走ってくる学びたい子供たちの姿でもう泣いた~。下水の泥にまみれて働き、街灯の明かりで独学し、酔いつぶれた父の目を盗んで必死にお金を握らせた母に見送られ。体中から喜びと希望がほとばしるような姿を、子供たちが本当に良い演技で見せてくれるんですよね…。心が洗われたわ…。
リティクがなんか色黒メイクしてることを馬鹿みたいだって叩かれたらしいですが。まあしゅっとしたハンサム役が似合う容姿なので、イメージを変えたかったんだろうなとは思いつつ。でもそれ貧しくカーストが低いと色黒、みたいなね….肌が白いの礼賛の反対というか….そこ必要なの?と思いましたけど。でも演技が素晴らしいから、まあ観てるうちにあまり気にならなくはなりました。
アーナンドの教育方法というのが、数学なんてもはや脳内に残ってない私でも楽しく観られる方法で描かれてるのも良かったな!
別れちゃう美人さんの彼女、Netflixの来年放送予定「Baahubali: Before the Beginning」で若き日のシヴァガミ様を演じる女優さん。綺麗だよ~。
それにしても実際のアーナンド・クマール氏も、誰の援助も受けず自分の収入だけでこの寄宿学校を賄い続けたって読んで驚きました。素晴らしい人がいるもんだ….。世の中捨てたもんじゃないねって思う。
私としては、31番君がどうなったか気になるね!
トレーラー
視聴場所
■Hotstar(英語字幕)